レイクショアリミテッド号(Lake Shore Limited)と、カリフォルニア・ゼファー号(California Zephyr)の客車は違う。後者は2階建て車だが、前者は1階建てなのだ。この1階建ての車両を「ビューライナーviewliner」という。2階建ての「スーパーライナーSuperliner」に比べると、小さく見えてしまう。
今回は、一晩だけなので、ルーメットに乗車する。ルーメットは、中央の通路の左右に個室型寝台が並ぶ。ちょうど、昔の日本の旧A寝台を個室にしたような感じ。

2人用だが、1人で使用している人も多い。1人用の寝台がなく、開放型寝台もないので、一人で寝台を使うには、ルーメットを独占するしかないからだろう。
驚いたのは、このトイレである。座席のすぐ隣に、平然と置いてある。これは羞恥プレイですね。

同室者が用を足す場合、もう一人は部屋を出なければならない…、のだが、驚いたことに、他の個室の気配を伺っていると、どうも用を足している時にもう一人が出ている気配が少ないのである。
……アメリカ人は、羞恥プレイがお好きなのだろうか。それともたんに、同室者の目の前で用を足すのが平気なのだろうか。個室内で、本当に同室者と目と鼻の先である。そんな状態で用を足すことなんてできるのかね? 不思議である。
共用トイレは車両には付いてない。共用トイレに行くには、食堂車を越えてコーチ(座席車)に行かないといけない。しかし、そこまでして共用トイレにも行かないだろう。
ちなみに、この車両には共用シャワーも付いている。

ただ、シャワーを利用している人はあまりいなかった。一晩だけの夜行列車なので、利用しなくても平気といえば平気なのかもしれない。アメリカ人は日本人ほどお湯好きではないのだろう。