今回の大陸横断鉄道の旅の終着駅となったワシントンの駅についても触れておく。
アムトラックの到着するワシントンの駅は、ワシントン・ユニオン駅Washington Union Stationという。古典建築様式の巨大な石造駅舎である。完成は1908年。シカゴと並び、アメリカに現存する貴重な古典様式駅舎である。
正面はユスティアヌスの凱旋門を模している。

回廊もローマ的。

1970年代には荒れ果てていて、ニューヨークのペンステーション同様、取り壊される可能性も高かったという。しかし、こちらは取り壊しは免れ、修復、修繕がなされて1988年に、今のような形で再オープンした。
内部は、ショッピングモールのようになっている。こうした本格的な「駅ナカ」があるのは、アメリカでは珍しい。

駅前正面の通りのさきには、国会議事堂が見えている。

ここは、アメリカの首都なのだ。
鉄道を乗り継いで、アメリカの首都にたどり着くと、飛行機で来るのと違う感慨があると思う。
これでアメリカ横断鉄道の旅はひとまず完結です。よかったら、拍手の一つでもしてください。(この続編は、「
2011年アメリカ東海岸旅行記」をごらんください)