
松山人車軌道は、大正時代に宮城県北部にあった鉄道です。距離2.5キロ、わずか6年で廃止になった短距離短命の鉄道ですが、短命ゆえに車両が良い状態で保存されてきました。
1992年にレプリカ車両が製造され、地元の松山御本丸公園コスモス園内に軌道も敷かれて、復元運転がされるようになりました。
復元運転は、コスモスのシーズンである9月末から10月上旬の週末のみ。今年はわずか3日の設定です。その「幻の鉄道」に乗ってきました。
コスモス園までは、JR東北本線松山町駅から約2.5km。公共交通機関はないので、歩くしかありません。

で、これが人車。

中は木張りで、落ち着きます。この車両、製造はJR東日本だとか。だから結構ちゃんとしています。

アルバイトと思われる車夫さんが、2人がかりで動かしてくれます。

乗ってみると、思ったより、揺れが少ないですね。
軌道はわずか200mですが、今年はその半分の100mほどしか運行区間がありませんでした。ちょっと残念。
この松山人車、経済産業省の近代化遺産に認定されています。しかも、乗れるのは年3日のみ。それだけ貴重なのに、全然混雑していません。知名度がないのでしょうが、ちょっともったいないですね。鉄道ファンには受けると思うのですが。