大山祇神社跡。といっても、入れるのは階段手前までで、階段は立ち入り禁止になっている。

鴻之舞に限った話ではないが、こうした「廃墟」は、そこが観光地になりはじめると、こうした立ち入り制限が増えてくる。軍艦島などはその最たる例だが、鴻之舞もすでにそうなり始めている。やむを得ないことだが、この程度の階段が立ち入り禁止になるのはちょっとつまらない。
ただ、鴻之舞の主要遺構については、雑木林の中に道が整備されたので、訪れやすくなっているのも事実。

次に訪れたのが、沈殿施設。

鴻之舞鉱山は、閉山後も有毒物質が流れ出しているので、それをここで沈殿して除去している。閉山した鴻之舞で、ここだけが現役の稼働施設で、わずかながら人の気配がする。
沈殿施設内は一般人は立入禁止である。普段はツアーにも入っていない。この日は、ツアー参加者に関係者がいて、特別な計らいで入れていただいた。
沈殿池。

有毒物質の沈む池が、こんなにも美しいとは。