鉱山の入洞口。「倶知安内第一通洞」と書かれている。


この日のガイドさんは、若い頃ここで働いていたという。内部は粉塵がすさまじく、そのため長時間洞内にいることはできない。そのため、この出入口近辺で待機している時間が長かったという。そこでお弁当を食べたり、のんびり寝転がっていたり。ここは、炭鉱で働いた男たちの、青春のやすらぎの風景のようである。
こういう話を聞くと、同じ日本において、自分の過ごしてきた青春と全く違う世界があることに改めて気づかされる。それは世代の違いだけではない。
ガイドツアーはこれで終わり。
現在の鴻之舞。

この通りの両側に、かつて大きな町があり、最盛期には1万人以上の人が住んでいた。今はほぼゼロである。廃鉱で町が消えることはよくあることだが、それにしてもここまで完璧に消えてしまうことには驚かざるをえない。