ガイドツアーから漏れた、鴻之舞の残照をたどってみる。
まず、鴻之舞の往年を復元した模型

桜町浴場跡。

戦前戦後の時期なので、家庭に風呂はなく、基本的には銭湯である。鴻之舞には、こうした銭湯が各所にあり、今もその湯船の台が残されている。
その近くの廃屋。

栄町。町の中心部近くに位置する。

倉庫。住友のマークが入っている。これはなぜ壊されなかったのだろうか。

倶知安内第一通洞への橋。昭和15年竣工とある。

金竜町。このあたりは、市街地の一番端である。朝鮮人街だったそうだ。

ここで鴻之舞の鉱山区域は終わり。鉱山区域と外部との間には出入り口があり、人の出入りを監視していたという。出入りは自由だが、チェックはされる。そして出た先には小さな歓楽街があった。つまり、出入り口から出ると、外で「遊んだ」ことがばれて広まってしまう。それがイヤで、川沿いを歩いて「抜け出して」遊んでいた住人も多かったという。これは、ガイドさんの説明である。
現在は、金竜町の外にも、その歓楽街の跡はまったくない。整地された土地に草原が広がっているエリアは結構見かけるので、そのあたりもかつての集落だったのだろうと思う。しかし、いまは誰もいないし、建物もない。