夜行急行「きたぐに」が廃止されるらしい。
まだ正式発表はないが、来年3月のダイヤ改正で定期列車としての運行は終了するそうだ。
臨時列車としては運転継続されるようだが、現在の583系ではなく、681系などの車両を使うようである。
「きたぐに」がそのうち廃止されるだろう、ということは誰でもわかっていたので、廃止自体は驚きではない。けれど、2014年度に予定されている北陸新幹線開業にともなって消えると予想されていたので、それより2年早い。おそらくJR西日本は北陸新幹線開業に備えて北陸系統の列車の整理にとりかかり、その手始めが夜行列車だったのだろう。同時に寝台特急「日本海」も廃止されるので、これで北陸本線から夜行の旅客列車は姿を消す。
583系には、3年ほどまえに急行「あおもり」で乗車したのが最後だ。そのときの乗車記は
こちらに書いた。日本の高度成長を体現するような車両で、快適とはいえなかったが好きだった。それも、来年3月で乗り納めである。車両自体はJR東日本にもあるので、これからも臨時列車として運行されることはあるかもしれないが、寝台車としては「きたぐに」が最後だろう。
急行「あおもり」に関しては、僕が乗った2008年夏の1往復以降、運転されていない。つまり、2008年が結果的に最終列車になったわけだが、何のアナウンスもなかった。ただ、人知れず消えただけである。
同様に、臨時列車となった「きたぐに」も、アナウンスもなく消えてしまう気がする。それもまた、寂しい。
これで、夜行急行は「はまなす」を残すだけになる。はまなすも、新幹線が新函館に延伸されれば役目を終えるだろう。新幹線の新函館開業は2015年度だが、それより早く2014年くらいに廃止になるかもしれない。
はまなすは去年の冬に乗ったが、もう一度乗ってみたい。はまなすが使用している14系寝台車も、いつなくなるかわからない。