「寝台特急乗りまくりシリーズ」、第2弾は、大阪-青森を結ぶ寝台特急「日本海」である。

「日本海」は、いわゆる「日本海縦貫線」を完走する唯一の定期列車で、走行距離が1000キロを超える、数少ない長距離ランナーでもある。しかし、残念なことに2012年3月のダイヤ改正で廃止されてしまう。乗客減が理由とされているけれど、北陸新幹線の金沢開業を控えた列車整理の一環のようでもある。
3月に廃止されるということで、鉄道ファンの「乗り納め」組が押しかけていて、寝台券は取りにくくなっている。「日本海」には開放型のA寝台とB寝台が連結されているが、とくにA寝台の下段が人気で、平日も含めて発売日にほぼ完売している様子である。僕もA寝台下段に乗りたかったが、満席で取れないので、1月24日大阪発のB寝台下段を購入した。この日は平日だからB寝台には余裕があったが、週末はB寝台の下段ですら入手困難になりつつあるらしい。
この時期の日本海縦貫線で気になるのは、天候である。大雪の多い時期で、寒気が居座って雪が止まらないと、列車の運行は寸断される。部分的には動いていても、日本海縦貫線のどこかが運休になれば、「日本海」は走行することができない。最近はJRも慎重になっていて、運行に支障が出そうなときはすぐに運休にしてしまう。過去には、雪のために1週間以上も「日本海」が運休になったこともある。
おりしも20年ぶりという強烈な寒気が日本海を南下してきていた。「日本海」が無事運転できるのか、かなり不安である。