冬の旭山動物園の回り方攻略法(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅15)

旭川で一泊した後、この日の予定は夕方の飛行機で帰京するだけである。時間もあるし、周遊きっぷもあるので、稚内あたりまで特急で往復してくるか……、なんてことを考えないでもなかったけれど、さすがにアホらしいのでやめる。素直に、観光しよう。旭川といえば旭山動物園である。

旭山1

マツダレンタカーでクルマを借りる。24時間で4410円である。冬の北海道のレンタカーの相場は低いけれど、こんなに安くて良いのかと思う。ありがとう、マツダ。しかし、借りた車は日産マーチだった。それでいいのか、マツダ。

雪道をのんびり旭山動物園へ向かう。冬の旭山動物園の開園時刻は10時30分である。急いでも仕方がない。のんびり走っていると、後続のクルマが容赦なく抜いていく。こんな雪道で追い越しができるのだから、北海道の人の運転はすごい上手だと思う。それともせっかちなだけなのか。

10時頃に旭山動物園に着く。その時間にはほとんど人がいなかったけれど、10時10分くらいに路線バスが次々と着いて、どちゃっと人が増える。押されるように入り口に行ってみると、もう開いていた。10時半開園といいながら、その10分くらい前には開いているようだ。

旭山動物園については、いろんな人がいろいろと解説をしているので、僕ごときが書くことはあんまりない。なのですっ飛ばそうとも思ったけれど、なんとなく冬の回り方攻略法、を考えて紹介してみることにする。

旭山動物園は、かつてのブームは去った、と聞いていたけれど、相変わらず混んでいる。真冬で氷点下4度だというのに、観光客がうじゃうじゃいる。台湾や韓国からの客も相変わらず多い。札幌あたりからデートに来ている若いカップルもいる。なんでそんなことがわかるのかというと、空気が凛としているからか、人の会話がよく聞こえるのである。

混んでいるので、まず最初に「ほっきょくぐま館」を見るのをおすすめする。これは冬の旭山動物園一番の人気スポットだけれど、朝一番なら空いている。しかし、11時15分から給餌時間(もぐもぐタイム)が始まるので、その20分前くらいから急速に混雑する。もぐもぐタイムにこだわらないなら、早めに見てしまうに限る。

旭山2

つづいて、「あざらし館」を見る。「あざらし館」では、アザラシを360度の角度から見られる円柱水槽(マリンウェイ)が人気である。しかし、これを見るスペースは狭いので、早めに行って見てしまうのが吉である。

そして、その次にペンギンの散歩を見る。ペンギンの散歩は11時からだけれど、一周するのに30~40分はかかるので、11時に待っている必要はない。僕も場所取りのために10時40分くらいから行列してみたけれど、いつまで経ってもペンギンがやって来ず、寒いわ立ちん坊で疲れるわで、全く無駄な時間であった。旭山動物園は混雑するけれど、ペンギンの散歩は行列しなくても見れる程度のスペースはあるので、無理に並ばなくてもよい。むしろ、11時30分頃に、ゴール寸前を狙う方が合理的である。そうすれば、11時前後の空いているタイミングに、他の動物を見ることができる。

旭山3

それが終われば食事である。旭山動物園で食事ができるところは限られていて、まともなレストランは東門の「モグモグテラス」しかない。このレストランは旭川ターミナルホテルの運営で、カフェテリア形式ながらもおいしい。実質的に1200円以上のメニューしかないので高いけれど、清潔で美味しくて快適なので、ちょっと遠いが東門まで来る価値はある。それに、東門付近からの旭川盆地の展望は美しい。

昼食を終えたら、坂を下りながら、「ちんぱんじー館」「エゾシカの森」「オオカミの森」「もうじゅう館」と降りていく。給餌時間(もぐもぐタイム)があれば、それにあわせるといい。基本的に、ホッキョクグマとアザラシ以外の「もぐもぐタイム」は、それほど混雑しない。

旭山4

そうやって降りていくと、もう14時頃になっているはずだ。あとは、14時半からのペンギンの散歩か、ホッキョクグマの「もぐもぐタイム」か、どちらかを選んで見物する。それが終われば15時で、閉園時間の15時半まですぐである。冬の旭山動物園は、とにかく開園時間が短いので、10時半から入っても、昼食時間を1時間取れば、実質的な見学時間は4時間程度しかないのである。

さて、内地から訪れる人は、防寒対策は大切である。基本的に、真冬の北海道では、着すぎて困る、ということはない。その日の気温にもよるけれど、氷点下5度を下回ると、内地の人には慣れない寒さである。

具体的には、下記くらいの装備があるといい。
・上:エアテックなどの高機能長袖下着+ロングTシャツ+厚めの綿シャツ+ダウンジャケット
・下:エアテックなどの高機能下着+パンツ+ダウンパンツ
ダウンパンツまでは不要、という人もいると思うけれど、厳冬期の屋外に一日中いるのである。用意しておいたほうが絶対にいい。1万円ちょっとで売っている。高いと思うなら、綿のウォームパンツでもよい。

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