十和田学校街道(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記3)

さて、その通勤通学電車風観光鉄道は、雪の青森の平原に向けて出発した。このあたりは、南部藩の時代は原野だったらしく、近代になってから入植がおこなわれた開拓地である。でも、そんな面影は深い雪に埋もれていて、見えるのは点々とした家並みと防雪林ばかりである。
十和田6

途中七百という駅に停まる。ここには車庫があり、十和田観光電鉄の全車両が所属している。といってもたいした数ではないが、旧型の車両が留置されているのが目を引いた。これはモハ3400系といい、十和田観光電鉄が華やかなりし頃に自社発注されたものだ。
十和田7

なかなか魅力的な色合いで、ぜひ乗ってみたいが、今は営業運転されていない。

続いて、三農工前という駅に停まる。三本木農業高校が駅の前にあり、立派な門構えの向こうに桜並木が並んでいる。春の頃はさぞ美しかろうと思うけれど、次に桜が咲く頃は、この電車はもう走っていない。
十和田8

さらに、北里大学前、工業高校前と、学校名が並ぶ。なるほど、これだけ学校が沿線にあるから、その通学客需要でこの路線は維持されてきたのだな、と納得する。まあ、北里大学に行く人がこんなローカル線使わないだろうけれど、と思ったら、1人の若い男性が下車し、大学の方向に向かって歩いていった。おお、使っている。

工業高校前を出ると、住宅が増えてくる。十和田の市街地に入ったようだ。そして終点十和田市駅。
十和田9

三沢から約30分、12時45分の到着である。

関連記事

サイト内検索

おすすめ記事

ブログ村

アーカイブ

全ての記事を表示

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
育児
7位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
パパ育児
2位
アクセスランキングを見る>>

訪問者数