朝食について(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅7)

カシオペア9

長い時間寝台列車に乗っていると、食べる以外にすることがない。「カシオペア」の乗客が起床してすぐに向き合うべきことは、朝食をどうするか、という問題である。

「カシオペア」の食堂車は、朝も営業する。営業時間は午前6時半からで、夕食と違って予約制ではない。しかし、客席数は限られているので、乗客全員が食堂車で朝食にありつけるわけではない。食堂車で食べ損ねたら、車内販売の駅弁を買うことになる。

しかし、食べること以外に用のない車内であるからこそ、せめて食べるくらいは食堂車で楽しく食べたい、と考えるのが人情というもので、朝食時のダイニングカーはとても混雑する。

それは知っていたので、営業開始の午前6時半少し前にダイニングカーを訪れたら、すでに行列である。なんとか座れたが、僕がぎりぎりで、僕の次の人は最初のグループが食べ終わるまで30分ほど待たなければならなかった。揺れる通路で、30分も立っているのは大変だろう。僕は幸運であった。

座れてしまえば天国で、朝の光に映る雪景色噴火湾の風景を見ながらの食事は気分がいい。朝食は和定食と洋定食の二種類で、洋定食はアメリカ風のボリュームある朝食であった。これもおいしい。夕食といい、朝食といい、カシオペアのダイニングカーの食事のレベルはなかなかだ。

カシオペア朝

アテンダントたちは、昨日より疲れた表情で、マニュアル通りの丁寧な応接をしてくれた。なんだか申し訳ない。この人たちは、昨夜どのくらい寝たのだろうか。きっと3~4時間だろうな。そして今夜また、カシオペアに乗って上野に帰るんだよな。すごすぎる。

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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