縄文杉登山の方法まとめ(2012年屋久島旅行記15)

早朝3時半に起床し、4時15分に宿を出て、10時間も歩き、宿に戻ってきたのは17時20分頃。これが僕の縄文杉登山のスケジュールでした。

実際に縄文杉を見ていた時間はせいぜい10分程度なので、
「往復13時間、徒歩10時間、見物10分」
これが縄文杉登山の真実です。

縄文杉登山の何が大変かというと、1日に22kmも歩く強行軍の上に、荒川登山口からの最終バスの時刻が決められているので、スピードを重視しなければならない、という点にあります。



朝、どんなに早く登山を開始したくても、荒川登山口を出発できるのは5時30分頃。それに対し、帰りのバスの最終は18時と決められています。この12時間30分が最大の持ち時間で、朝のバスの乗車時刻が遅くなるほど、持ち時間は減っていきます。

しかも、混雑している日には道中で渋滞まで起こります。トイレの数が限られているので、トイレ待ちの時間も計算しなければなりません。縄文杉登山とは、時間との戦いであり、22kmを11時間程度で歩き抜く「タイムトライアル」なのです。

つまるところ、縄文杉登山の方法とは、早く歩くための登山術、言い換えることができるかもしれません。

そのために重要なのは、装備はなるべく軽くすることです。具体的には、持ち物は以下に限ります。
・昼食、行動食
・水1リットル
・水に溶かすためのスポーツドリンク粉末
・レインウェア
・防寒着(非常時用)
・ヘッドランプ
・地図

水は途中で補給地点がたくさんありますので、そこで満タン補給できます。1リットルとしたのは、スポーツドリンク粉末が1リットル単位だからです。「スポーツドリンクなんていらない」という人は、塩を持っていきましょう。これだけの長丁場の登山では、塩分補給は水分補給と同様に重要です。



縄文杉登山でガイドを雇うべきか? ツアーに入るべきか? というという質問も多いようです。これに関しては、登山経験ゼロの人以外は不要だと思います。縄文杉までは道に迷うのが難しいくらい平易な登山道ですし、案内板も整備されていて、人の流れもありますので迷うことはまずありません。「ガイドさんの話が面白かった」という人もいるようですが、ガイドの話よりも、「とにかく歩こう!」というのが縄文杉登山です。もし、ガイドの話を聞きたいなら、白谷雲水峡のほうがいいでしょう。

ただ、登山経験がゼロの人だけで行く場合は不安もあるでしょうし、ペース配分や歩き方を勉強する、という意味で、ガイドツアーに混じるという考え方もあるかもしれません。

個人的な見解ですが、縄文杉登山は一種の修行です。縄文杉という崇高なものを見に行くため、自らに負荷を課すのです。ですから、ガイドに頼らず、自力で行くことに価値があるような気もします。

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