
かつて、荒川登山口は安房森林軌道のターミナルでした。
いまもその痕跡は残っており、小さな車庫に機関車と貨車が収められています。

登山道は、その安房森林軌道の線路をたどっていきます。現地では森林軌道とはいわず、単に「トロッコ道」と表現するので、本文でも今後はそれに倣います。

6時07分、荒川登山口出発。
いきなり木橋を渡ります。

さらに手掘りのトンネル。秘境感があります。

古くなった機関車でしょうか。放置されています。

ひたすら歩きます。枕木の間隔が一定でないので、ちょっと歩きにくいですが、「枕木に合わせずに自分の歩幅を維持して歩く」のがコツだそうです。

少し怖い鉄橋。

「足元注意」の文字は脅しではなさそうです。落ちたら大怪我です。
こんな橋が続きます。この橋は「迎橋」といいます。
石塚方面への森林軌道の分岐。

ここを右に曲がると小杉谷橋。

これを渡ると、小杉谷の集落跡に到着します。7時06分着。荒川登山口から小杉谷まで59分かかりました。この区間のコースタイムは、「山と高原地図」(昭文社)によれば40分です。最初なのでペースを落として歩いたのですが、ちょっと落としすぎたようです。
気合いを入れ直して、この後はペースを上げていきます。