短期間で屋久島を訪れる人は、島に着いた翌日に縄文杉を目指す場合も多いようです。しかし、縄文杉登山は午前3時半起きで、睡眠をたっぷりなら前夜は午後7時すぎには寝る必要があります。そうなると、初日の屋久島到着が夕方の場合、2日目に縄文杉を訪れるのは無理が出てきます。
ということで、僕も到着翌日(2日目)の縄文杉登山は見合わせました。まずは屋久島を一周でもして、体調を整えつつ早めに宿に入り、3日目に縄文杉登山をします。幸い天候は安定していて、2日目も3日目も高気圧に覆われるという予報でした。
さて、屋久島はほぼ五角形に近い形をしていて、島を周回する道路があります。県道でぐるりと回った場合の距離は110km。東京から沼津に相当する距離で、イメージしているよりは大きな島です。観光しながらドライブすると丸一日かかります。
僕も最初は舐めていて、のんびり走っていたら、半周しただけで予定時間をほぼ消化してしまいました。後半はほとんどすっ飛ばして、それでも9時間かかりました。その様子を簡単にご紹介しましょう。
まず、宿泊していた安房地区からスタート。最初のポイント「トローキの滝」へ。

そこからさらに進み、「千尋滝」。ここは、屋久島の滝でも最も有名なものでしょう。左手に見える一枚岩の花崗岩が迫力あります。

屋久島最南端にあるのが、「平内海中温泉」。岩礁に湧く天然温泉で、干潮前後の2時間程度くらいしか入れないとのことです。ちょうどいいタイミングでしたので、入ってみました。

……が、熱いです。真夏に入るものじゃないですね。
足湯もありますので、女性は足湯だけでもいいのではないでしょうか。

中間地区にある「中間ガジュマル」は、屋久島内でも屈指の巨木ガジュマル。NHK連続ドラマの「まんてん」にも出てきたそうです。ちなみに、ガジュマルは熱帯に分布する高木です。日本でも沖縄ではよく見かける樹木ですが、その分布の北限が、ここ屋久島。

その先、島の西南部にあるのが栗生地区。そこに栗生橋という古い橋が架かっています。あまりにも川と水がきれいで、思わずクルマを停めてしまいます。


大川の滝。落差は88メートル。幅広く扇のように広がる水のラインが美しいです。

西部林道では、野ザルもいます。こんな様子が間近に見られるのですから、すごいですね。


屋久島灯台が見えてきたら、西部林道のドライブも終わりです。

永田の集落を抜け、横河渓谷。川遊びができるスポットです。

永田いなか浜。ウミガメが産卵する浜として知られています。

そして、宮野浦集落に着きます。ここは屋久島最大の町で、スーパーマーケットもあります。

ここで買い物をして、明日の登山に備えます。