西アフリカ・マリの歴史的建造物トンブクトゥTimbuktuが破壊されつつあるという悲報

数日前のニュースになりますが、西アフリカ・マリの歴史的建造物トンブクトゥTimbuktuが、イスラム教武装勢力によって破壊されつつあるようです。

トンブクトゥは世界遺産にも指定されている貴重な建造物。僕もそのうち行こう、と思いつつ先送りにしていました。西アフリカは旅がしんどいからなあ、なんて思っていたんですが、やっぱり行きたいところにはなるべく早く行ってしまうべきですね。

トンブクトゥ
トンブクトゥ(写真はWikipedia)

マリは、数年前までは政情は安定したのですが、今年3月、国軍反乱部隊が蜂起して首都バマコを掌握してから戦乱に入りました。反政府武装勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」が北部を支配して「独立」を宣言するなど、混乱状態が続いています。

AFP通信などによりますと、北部を支配しているイスラム過激派組織「アンサル・ディーン」が、6月30日、トンブクトゥTimbuktuでイスラム教指導者の聖廟(せいびょう)を破壊し、すべての聖廟を破壊すると宣言しているとのことです。アンサル・ディーンはNLAと連携している武装勢力だそうです。

アンサル・ディーンはシャベルなどを使って、トンブクトゥの破壊を続けているようです。アンサル・ディーンの報道官はAFP通信に対して、国連教育科学文化機関(ユネスコ)がトンブクトゥを危機遺産リストに掲載したことへの報復であることを示唆しました。

トンブクトゥにある三つのモスク(イスラム礼拝所)と16の聖廟・聖墓は、1988年に世界遺産の文化遺産に登録されています。そのため、ユネスコは6月28日に、トンブクトゥ6件を含むマリ国内の2カ所の世界遺産を「北部を支配する武装勢力同士の抗争により危険にさらされている」ことを理由に危機リストに載せたばかりです。これに対する報復だというのです。

なんでそんなことに報復するのだ、と思ってしまいますが、西洋的な価値観に対する反発があるのでしょうか。

同じような事件は、アフガニスタンでもありました。 バーミヤンの石仏がイスラム原理主義勢力によって破壊されてしまったのです。悲劇は繰り返されてしまったわけです。

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