
プラハは、トラム(路面電車)が発達した街です。その総延長は140キロに達し、車両数は900両を超えるそうです。日本最大の路面電車網が広島電鉄の19キロ、135両ですから、プラハ市電の規模がわかるでしょう。距離で広島電鉄の7倍。車両数で6倍なのです。
そんな大規模な路面電車に関する博物館があります。プラハ市交通博物館です。土日のみのオープンですが、おもしろそうなので行ってみました。
これが内部の様子。

プラハの路面電車の歴史は1875年の馬車鉄道にさかのぼり、電気運転の開始は1891年、万博の年です。明治24年ですから、日本でもちょうど路面電車が各地に広まりはじめた時期ですね。
開業当初からのさまざまな車両が保存してあります。保存方法は雑然としていて、「とにかく車両を並べました」感がありますが、みっちり見ると車両の歴史の進歩がわかっておもしろいです。
ちなみに、プラハ市電の現役の車種は5つ。タトラ、シュコダという、いずれもチェコのメーカーです。タトラはプラハの会社で、シュコダはピルスナー・ウルケルと同じプルゼニュの会社です。
5つ、並べてみましょう。
タトラT3

タトラKT8D5

タトラT6A5

シュコダ14T

シュコダ15T

違いを見ながら街を歩くのも楽しいですね。