プラハ市内を一望できる場所がペトシーンの丘です。麓からケーブルカーで登ります。

このケーブルカー(Petřín funicular)、当初は1891年にプラハで開かれた万博(ジュビリー博覧会)にあわせて開業しました。開業当初の距離は383メートルで、現在の6割くらいです。1932年に距離が510メートルに延長されて再開業しました。その後1965年に休業しますが、1985年に復旧。現在の設備は、この1985年のものです。標高差は130メートルあります。共産党政権下で最も成功した施設改修、といわれているそうです。

地下鉄のきっぷでそのまま乗れるから便利。週末の午前中だったので、行楽客が多いですね。
ケーブルカーの終点は公園になっていて、少し歩くと無骨な展望台があります。

「ペトシーン展望塔」という名前が付けられていて、これも1891年の万博開催時に作られたとか。、パリのエッフェル塔のデザインをコピーしたもので、高さは60メートル。上の展望台まで、299段の階段をてくてくと歩いて登ります。
何しろ1891年の塔なので、全体に無骨。そして微妙に揺れます。

これは怖い。
100年以上、倒れずに建ち続けているのだから、今日倒れることはないだろうと信じつつ、展望台に登ります。
景色は素晴らしいですね。でも、展望台も小刻みに揺れています。

また階段を299段下りて、地面に戻ります。まあ、なんというか、いくら景色が良くても、もう登りたくない怖さです。
この後、ストラホフ修道院まで歩きました。丘の上からなだらかに降りていく散歩道は、なかなか快適です。
ここがストラホフ修道院。

哲学の間といわれる図書室が有名です。

入口から眺めるだけで、図書室内部には入れません。