ピルスナー・ウルケルの工場見学は、ビール好きの方にはぜひおすすめしたい観光コースですが、短期旅行ではプルゼニュまで行く時間がないかもしれません。もし、プラハにしか滞在しないのなら、おすすめはプラハのビールの名店「U Zlateho Tygra」(ウ ズラテーホ ティグラ)、通称「金の虎」です。
チェコの大統領から文化人まで御用達の超有名店です。この日も、ベンツが店の目の前に停まっていました。

このお店、超有名店だけあって、すごい混んでいます。そのため、なかなか観光客が入れないことでも知られています。そもそも、18時以降は観光客は入店を断られるそうです。僕は17時頃に行ってみましたが、このときはすっと入ることができました。
店内にメニューがなく、店員の案内もありません。

が、適当に隅っこに座ると、おじさんがぱっとビールを持ってきてくれました。これも工場で飲んだのに劣らないくらいまろやか。流れるようなとろりとした口あたりです。

ここのビールはピルスナー・ウルケルですから、プルゼニュの工場から運ばれてきたものです。なので、この店が特別美味しい理由は見あたりませんが、なんだかすっと入ってくる旨さでした。
基本的に、店舗でのビールの味は、一に鮮度、二に温度管理で決まるといいます。日本の居酒屋でも、工場から送られてきた生ビールボトルの開けたての1杯はとても美味しいもの。「金の虎」は、いつもそういう美味しさが維持できるように気を配っているのかもしれません。
……とはいうものの、そこまで複雑なことはしていない気もしますし、ビールを貯蔵する地下の倉庫か何かが、絶妙の環境なのかも知れないですね。
店内は、地元客がいっぱい。皆さん詰めて座っています。

ビール以外のつまみもありません。とにかくビールを楽しむための場所、ということなのでしょう。