ピルスナー・ウルケル工場見学(チェコ・ビールと古城の旅行記21)



ブルゼニュに来た目的は、ピルスナー・ウルケルの醸造所を見物することです。

というよりも、この醸造所の見物コースの最後で飲める「樽ビール」を飲むことです。

ビールの本場チェコの、できたてを本当に「生」で飲める。これは日本からわざわざ行く価値があるにちがいないそうだそうだ、ということでやってきました。

ちなみに、僕はチェコビールの大ファンです。とくに、愛知万博のチェコ館で飲んだチェコビールの美味しさは終生忘れません。ピルスナー・ウルケルは、チェコ館で提供されていたビールとは違いますが、チェコを代表するビールとして知られています。日本では、最も手に入れやすいチェコビールです。

ピルスナー・ウルケルの醸造所はブルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所といいます。ブルゼニュの鉄道駅から徒歩10分足らずの場所にあります。ここが、醸造所の門です。



見物時間は決められていて、英語コースの場合、12時45分が最初です。ほかに、14時15分、16時15分があります。僕が着いたのは11時過ぎで、まだ時間があったので、施設内のレストランで食事をしました。



ここでもビールは飲めますが、ごく普通のピルスナー・ウルケルだそうなので、パス。この後美味しいビールを飲むんですから、今ここで普通のビールを飲むわけにはいきません。

食事は、ソーセージ。ビール工場といえばソーセージかと。



味は普通です。ウェイターが忙しく、料理が来るにもお勘定にも時間がかかりますし、全体としては今ひとつでした。


で、いよいよ見物スタート。二十人ほどが一団となって、スタイルのいい女性が案内をしてくださります。



見学コースの最初は、瓶の洗浄工場。



次に、麦芽やホップの説明のコーナー。水はこの工場の地下から採取しているようで、100メートルの深さから湧き出ているそうです。



その先が醸造釜。ここで、ビールの作り方の概略説明があります。おおざっぱにビールの作り方を解説すると、まずは麦芽を粉砕し、糖化釜で水と混合して加熱します。それを濾過した後、煮沸釜にて煮沸させ、ホップを投入します。その次にタンクで回転させて不要物を取り除き、冷却させ、ビール酵母を入れます。それを発酵させ、樽に移して熟成させると完成です。



これがが醸造釜。



この釜で粉砕した麦芽と水を混合して加熱します。ただし、これは古い釜で、いまはここでは醸造は行われていません。

現在の醸造釜はこれです。こちらには近づけません。



その後は、地下施設に入ります。



地下道は延べ9キロもあるとか。冷蔵設備がなかった時代、ビールは地下の樽で熟成されました。これが本当のビア樽です。



そして、いよいよ試飲。

樽からダイレクトにビールを注いでくれます。



味わいは……なめらか。



ただ、とても正直に言うと、かつて体験した京都のサントリービール工場の試飲のほうが美味しかった気がします。あのときは、普段飲んでいるビールとは別物!という感動があったのですが、このピルスナー・ウルケルは、まあ普通に美味しいというか何というか、なめらかで癖がなく完成された味だけれど、感動というほどのものはありませんでした。期待しすぎたからでしょうか。

見学はこれで終了。



それでも、世界でもっともお気に入りのチェコビールのできたてを味わえて、満足です。

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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