ウィーンからチェスキー・クロムロフへ行く方法(チェコ・ビールと古城の旅行記9)



翌朝、いよいよチェコに向かいます。最初の目的地はチェスキー・クロムロフという古都です。

ウィーンからチェスキー・クロムロフへは、メジャーな観光ルートなのですが、「地球の歩き方」などのガイドブックには、あまり詳しく書いていません。交通が不便なのもありますが、ガイドブックが「オーストリア」と「チェコ」で分かれてしまっているのも原因でしょう。

実際には、簡単に行く方法があります。いちばん簡単なのは、ウィーン西駅からの直行シャトルバス。これは、チェスキー・クロムロフの「ペンション・ロボPension LOBO」という宿が運営しているシャトルバスです。これに乗るのが一番簡単。ただ、ウィーンを出るのが12時半という中途半端な時間なのが欠点。着くのは15時半で、乗車時間は3時間なのに、事実上1日移動にとられてしまいます。

次の方法は、鉄道でリンツまで行き、そこからペンション・ロボのシャトルバスに乗ること。これだと午前中にウィーンを出れば、リンツで12時半のシャトルに乗ることができ、14時前にチェスキー・クロムロフに着くことができます。上記のウィーンの直行バスと比べると1時間半ほど早い時間にチェスキー・クロムロフに着けるだけですが、14時に着けば、その後まだ十分に観光できます。鉄道の時刻は「ヨーロッパ鉄道時刻表」で調べられます。

鉄道を乗り継いでいくことも可能です。ただし、リンツとチェスキー・ブデヨヴィツェの2か所で乗り換えが必要で、約6時間もかかります。チェスキー・クロムロフの鉄道駅がやや不便な位置にあることもマイナスです。ということで、今回は鉄道乗り継ぎはあきらめ、リンツまで鉄道、そこからロボのシャトルを使うことにしました。

リンツからのシャトルバスは12時半発なので、それまでにリンツに到着している必要があります。ウィーン西駅を9:44発なら11:29リンツ着。ウィーン西駅10:40発なら12:14リンツ着です。リンツでの時間の余裕をみて、9:44発に乗ることにしました。ウィーン西駅9:44→(列車)→11:29リンツ12:30→(シャトルバス)→13:45チェスキー・クロムロフというスケジュールです。

値段は、鉄道が正規運賃で31.2ユーロ、シャトルバスが20ユーロです。ただし、鉄道はSparSchieneという事前割引運賃を使えば、最安値で9ユーロから乗車できます。SparSchieneとは、乗れる列車が限定され、変更不可のチケットで、インターネットで購入できます。また、席数は限定なので、9ユーロの席が取れるとは限りません。僕は14ユーロを支払いました。

それでも、特急列車に1時間半も乗って1500円程度というのは、日本の物価からすれば格安です。聞けば、バスやLCCとの競争が激しくなったオーストリア国鉄が導入した格安運賃だそうです。LCCが普及すれば、日本のJRにも、こういう運賃が導入されるようになるのだろうか、と考え込んでしまいました。

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