北紋バス紋別発遠軽行き(オホーツク縦走バスの旅8)

最終ランナーの北紋バス発遠軽行の車種は三菱ふそうエアロスターで、1998年頃に製造された形式です。シートピッチがとてもとても狭く、LCCも真っ青の詰め込み座席でした。ただ、バスには僕のほか4人が乗っているだけで、ガラガラです。紋別から遠軽までの運賃は1270円です。



日が暮れて、車窓は真っ暗になってきました。それにつれ気温がどんどん下がってきます。尋常ではない寒さです。冬の北海道ということでそれなりの防寒はしてきていますが、バスの車内とは思えない冷えっぷりで、マイナス10度は下回っているのではないか、と思います。上半身はダウンを着ているので問題ないのですが、下半身の寒さがとても耐えられません。念のために、と思って用意してきた、極地用の「ダウンズボン」を取り出して履き、一息つきます。バスの暖房が故障しているのではないかと思うくらいの寒さでした。

17時10分、ほぼ定刻に湧別ターミナル着。


ここから、中湧別、上湧別と、置戸街道を下っていきます。中湧別のターミナルは、旧名寄本線駅跡に建設されたもので、車両なども置かれている記念館になっています。ですが、暗くてあまりよく見えません。

本来、オホーツク縦走の旅をするのなら、中湧別から、常呂を経て網走に至るルートを取りたいところです。この区間にはかつて湧網線という鉄道路線があり、風光明媚なローカル線として知られていました。しかし、1987年に廃止され、2010年には代替バスまでも廃止されてしまい、今はこの区間のバスの旅すらできなくなってしまいました。

17時49分、定刻より1分早く終点遠軽バスターミナル着。今回の行程で、バスの遅れははほとんどなく、ほぼ全て定刻でした。冬の北海道で、バスがここまできっちり定時運行していることには少し驚きます。稚内からの総所要時間は9時間11分。正直、バスに乗りっぱなしで疲れており、後半はだれてきてしまいました。


遠軽バスターミナルとJR遠軽駅は、通りを直進すれば5分もかからない距離にあります。あまり除雪されてない歩道をとぼとぼと歩き、遠軽駅を仰ぎ見ます。遠軽駅はちょっとした高台にあり、駅舎は古い木造です。雪のなか、凛とそびえ立つ姿には孤高の美しさがありました。


かつて、遠軽駅は石北本線と名寄本線が分岐する鉄道の要衝でした。しかし、今は石北本線の途中駅にすぎない存在になっています。

気温は氷点下15度。縛り上げられるような寒さのなか、網走行きの特急オホーツクに乗ったのは、僕一人だけでした。

 

これで、オホーツク縦走バスの旅は終わりです。よかったら拍手の一つでもしてくださいな。

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