稚内から遠軽へ。冬のローカルバス紀行(オホーツク縦走バスの旅1)



稚内から網走まで、かつてはオホーツク海沿いに鉄道路線がありました。一部区間だけは未完成でしたが、そこをバスで乗り継げば、1日で稚内から網走まで到達することができたのです。

たとえば、1985年3月の時刻表を見ると、稚内を9時20分の天北線列車で出発すると、興浜北線、宗谷バス、興浜南線、名寄本線、湧網線と乗り継ぎ、網走に21時05分に着くことができます。12時間がかり、オホーツク縦走鉄道の旅でした。

これらの鉄道は、1980年代にすべて廃止されてしまいました。その後、代替バス路線が運行されてきましたが、一部区間ではそのバスすら廃止されています。廃止第一号が湧網線代替バス(中湧別-網走間)で、2010年に廃止されました。

しかし、それ以外の区間の路線バスは健在です。健在なうちに、稚内からオホーツク沿い南下するバスの旅をしてみようと思い立ちました。ただし、中湧別-網走間はバスがなくなりましたので、終点は遠軽とします。中湧別-遠軽間の代替バスは今も走っています。

調べてみると、稚内を朝8時38分に出ると、バスを乗り継いで遠軽に17時50分に着くことができます。所要時間は、9時間12分。1985年の鉄道ダイヤで、天北線稚内駅から鉄道とバスで同ルートをたどると、9時20分に出発し18時20分に遠軽に到着することができます。所要時間は9時間ちょうど。27年前も現在も、所要時間はほとんど変わりません。

遠軽発でも同日到着は可能ですが、乗り継ぎが悪く、8時00分に遠軽を出て22時00分に稚内に着くことになります。14時間もかかり、行程の後半が日没後になってしまいます。

季節は12月。冬のオホーツクの厳しさと美しさを味わう、ローカルバス冬の旅です。

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