アヴィニョン世界遺産めぐり。「ローマ以外の教皇庁宮殿」は世界唯一(2013年南仏プロヴァンスに住んだつもり旅5)

アヴィニョンは、かつて教皇庁が置かれた都市です。教皇庁というのはローマに置かれているものですが、14世紀に政治的な混乱のなか、一時的にこの地に移転してきたのです。これを「アヴィニョン捕囚」といい、69年間続きました。

長いキリスト教の歴史のなかでも、ローマ以外に教皇庁が存在した場所はアヴィニョンだけです。その意味で、アヴィニョンはヨーロッパ的には貴重な都市といえます。この教皇庁時代を中心とする歴史的建造物が世界遺産に指定されています。

ということで、アヴィニョン到着翌日、さっそく市内巡り。

これが教皇庁宮殿。巨大な建物で、中世のローマ教皇の権力を感じることができます。ただ、建物内部は全体にがらんとしていて、あまり印象に残りません。

プロヴァンス16

次がローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋。

プロヴァンス17

「アヴィニヨンの橋の上で」という童謡で有名ですが、とくに思い入れのない歌なので、それはどうでもいいのですが、橋が途中で切れている理由が気になります。ガイドブックには氾濫などで崩壊した旨が書かれていますが、現状の4橋脚分だけが崩壊を免れている理由はよくわかりませんでした。

昼食はSUBITOというお店。裏道にあり何気なく入ったのですが、グラタンが絶品。

プロヴァンス18

午後はローヌ川を歩いて渡り、さらに対岸からバスに乗り、サンタンドレ要塞に行きます。ローヌ川を渡るともうアヴィニョンではなく、ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンという町で、14世紀も教皇領ではなくフランスの保護領でした。

プロヴァンス21

サンタンドレ要塞は、フランスが教皇領を見張るために立てられた要塞です。

プロヴァンス19

要塞の上に登ると、アヴィニョンの町が遠望でき、教皇庁宮殿の偉容も眺められます。

プロヴァンス20

ああ、かつてフランス軍はこうやってアヴィニョンを見張っていたんだなあ、とよくわかります。教皇庁より、サンタンドレ要塞のほうが印象に残る場所でした。

ちなみに、サンタンドレ要塞へはアヴィニョン駅前やサン・ベネゼ橋近くのバス停から5番のバスで行くことができます。『地球の歩き方 南仏プロヴァンス』には11番とありますが間違いですのでご注意を。

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