赤土は南フランスの特産で、「オークル」といいます。顔料や煉瓦の材料としてよく使われてきました。
このオークルの塊の上にある村がルシヨン。建築物もオークルを材料に造られているので、村全体が赤いことで知られます。

村の端にある駐車場にクルマを停めて、歩いていきます。建物の赤みに土地の緑が映えます。天気も晴れてきて、空の青がそれを彩ります。
旅行者は多いですが、ちょっと身なりのいい欧米人が目立ちます。お金持ちの観光地なのかもしれません。
裏道に入ると人の気配は減り、橙色の建物が静かに並んでいます。

オークルの採掘場跡へも入ることができます。赤と黄色の中間のような色合いが目に痛みます。

「赤土」と書きましたが、「黄土」の一種ともされるようです。要するに赤黄色の粘土で、湿った地面を歩くとネチネチしました。