リュベロンの村めぐりが終わったところで、レンタカーは用済み。翌朝に返却しました。ここで、フランスでのレンタカー運転についてまとめてみましょう。
筆者はヨーロッパでの運転は初めてでしたが、何事もなく運転・返却することができました。ただ、やはり日本での運転と違い、慣れるまでは戸惑ったことが多いのも事実です。
個人的に一番苦しんだのは、車体感覚。というのも、オートマ車に小型車は少なく、貸し出された「ルノー・メガーヌ」の車幅も1850mm。かつての「セルシオ」並みです。フランスの田舎道では車線が狭く、すれ違いのときにたびたび緊張しました。しかも、慣れない右側走行です。
駐車場での車庫入れも大変で、縦列駐車もうんざり。日本でレンタカーを借りるときは、たいていヴィッツやマーチなどという小さい車なので、「慣れない道でセルシオ並み」の車はちょっと苦痛でした。

それ以外は困ったこともなく、おおむね順調。南仏ではレンタカーを借りないと自由に動き回れないので、ぜひみなさんにもおすすめします。
以下に、初心者のためのフランスのレンタカーの運転術を箇条書きにしてみました。初心者、といっても海外での運転が初心者ということで、日本での運転経験は豊富であることが前提です。
・1条 「カーナビ付き」を借りる
フランス語の道路標識を見るのは大変ですが、カーナビがあれば道路標識なんて見ないで運転できます。日本語ナビが理想ですが、なくても英語ができれば操作はなんとかなります。
・2条 紙の地図とスマホのGPSも準備しておく
フランスのカーナビは、日本のように見やすくはありません。ですので、紙の地図もあわせて持参しましょう。縮尺のなるべく大きいものを。


また、スマホのGPS機能もできるようにしておくと便利。現在地を把握するには、カーナビよりもスマホ内蔵の「グーグルナビ」などのほうが見やすいです。
・3条 なるべく車幅の細い車を借りる。
ヨーロッパの道路は狭いです。駐車場も狭いです。広い車よりも狭い車のほうが絶対に便利です。ただ、日本では高額なベンツやBMWも比較的安価に借りられるので、そういうのを試してみる、というのも一つの楽しみ方です。
・4条 オートマ車の予約は早めに
南仏ではとくにオートマ車のレンタカーが少ないようで、探すのに苦労しました。マニュアル車でも大丈夫!という人は、現地に着いてからの予約で間に合うかもしれません。ただ、いずれにせよ、日本で予約してしまったほうが現地手続きが楽です。
・5条 ミシュランガイドを持っていこう
グリーンのミシュランガイドは、観光地の駐車場地図が着いていて便利です。日本のガイドブックには決定的に抜け落ちている情報です。


・6条 小銭と小額紙幣を持っていこう
駐車場は自動精算機が普及していますが、小銭・小額紙幣しか使えません。小銭がないと、駐車場から出られなくなる恐れも。

・7条 スピードは出しすぎない
フランス人はガンガン追い越していきますが、放っておきましょう。注意一秒怪我一生です。
・8条 ガソリンスタンドは有人店で
ガソリンスタンドはセルフが主流ですが、自分で給油して支払いも精算機で、というのは、フランス語ができない人にはちょっとハードルが高いです。有人店で入れたほうが気が楽。「カルフール」のセルフスタンドは、支払いだけ有人、というシステムでしたが、これが一番楽でした。
その他、ロータリーの入り方や道路標識など、クルマを運転する際の注意点はいろいろありますが、それらを解説するサイトは多数あるので省略します。