マルセイユを往復した翌日にパリに戻り、3日ほど滞在してフランスを離れました。パリはいまさら書くこともないので省略しますが、パリでもアパートホテルに泊まりました。要するに、フランス滞在中、アヴィニョンとパリでずっとアパートホテルを利用していたわけです。
アヴィニョンが「テムズレジデンスホテル」(Thames Residences-Hotels)、パリが「シタディーン バスティーユ ガール ド リヨン パリ」(Citadines Bastille Gare de Lyon Paris)です。

どちらも宿泊費はかなり高く、1室1泊2万円前後。気安くオススメできる価格ではありません。ただ、ホテルと違い、キッチンや冷蔵庫があり簡単な料理ができるので、食事代を浮かすことができます。

料理といっても、近所のスーパーでレンジグルメ、サラダを買って、ビールやワイン片手にアパートホテルで食べればいいのです。最近はレンジグルメも豊富ですし、生ハムもチーズもサラダも好きなだけ食べられます。手間と時間を惜しまないなら、コンロを使った料理をすることだってできます。

せっかくヨーロッパまで来たのにレンジグルメなんて、という方もいらっしゃるかと思いますが、もちろん、レストランで食べたいときは食べればいいのです。でも、レストランの食事は結構時間がかかりますし、気を遣ったりするもの。スーパーで食材を買って、自分のアパートで好きなものをぱっと食べれば時間はかかりませんし、気楽です。これはこれで、レストランとは違った旅の楽しみがあるといえるでしょう。

アパートホテルは、ヨーロッパでは増えていますが、数は多くありません。選ぶときのコツは、中心部からやや外れているけれどアクセスが便利な場所を狙うことです。たとえば、パリのシタデルはリヨン駅から10分ほど歩きますが、地下鉄駅には近く、近所にスーパーも多く便利な立地です。オペラ座などの中心部近くに泊まってしまうと、スーパーが少なくかえって不便です。
住宅地のアパートホテルならば、ちょっとした住人気分になれます。観光地巡りも面白いですが、スーパーやマーケットに顔を出して観光以外に時間を費やすのも、旅の新しい楽しみです。観光地めぐりばかりが旅行ではありません。

予約サイトでの探し方は、「booking.com」を使います。このサイトでは「キッチン付きホテル」の検索ができるので、アパートホテルだけをピックアップできます。予約は別のサイトでしても構いません。JTBやHISでも予約可能な場合があります。
これで、「2013年南仏プロヴァンスに住んだつもり旅」は終わりです。おまけ編として「
タイ航空のビジネスクラスでパリまで行ってみた」に続きます。