北海道新幹線は2016年3月に青森~新函館間が開業する予定です。新幹線が青函トンネルをくぐり、はじめて北海道に上陸する記念すべき慶事なのですが、生まれるものがあれば消えるものもあるのが世の常。ということで、今回は北海道新幹線開業で消えそうな列車と駅を訪れる旅をします。

北海道新幹線開業時、あるいは開業時に消えそうな列車の筆頭は、「白鳥」「スーパー白鳥」です。新青森~函館間を結ぶ電車特急ですが、新幹線の新規開業区間と完全に重なりますので、「白鳥」「スーパー白鳥」が消えるのは間違いありません。
次に、江差線の木古内~江差間。この区間の廃止は、すでに正式発表されていて、2014年5月11日を以て営業運転が終了します。
白鳥と江差線は廃止が確定している列車・路線といえます。
次に、廃止が有力視されるのが、寝台特急「あけぼの」。上野~青森間を結ぶ列車です。北海道新幹線の新規開業区間とは関連がありませんが、車両の老朽化が進んでおり、新幹線開業を機会に廃止されるのではないか、という観測が絶えません。
そして、青函トンネルの竜飛海底駅。青函トンネル内を見学できる貴重な駅ですが、近年は来訪者が減少傾向にあるようです。もう一つの海底駅である吉岡海底駅はすでに休止されていますが、竜飛海底駅の存続も不透明です。新幹線は当初は青函トンネル内を徐行運転させますが、高速運転を開始すれば、トンネル内の風圧が増えてトンネル駅内の見学自体が危険、ということにもなりかねません。
となると、竜飛海底駅の営業も、新幹線開業とともに終了する可能性があります。
今回の旅では、これらの列車と駅をめぐります。こういう旅は、消える直前になると大混雑しますので、その前に行っておきます。