旅の終わりは「はやぶさ」グランクラス(北海道新幹線開業で消えそうな列車と駅へその7)

東北新幹線新青森開業とともに登場した「はやぶさ」と「グランクラス」。登場から2年半が経ち、以前のように予約が取りにくい、という状況ではなくなったようです。今回の旅の終わりは、ちょっと豪華に「はやぶさ・グランクラス」を初体験してみることにしました。

グランクラスは10両編成の10号車。編成の一番端なので、新青森駅から乗る場合は、エスカレーターからやや歩きます。アテンダントが車両の出入り口前でお出迎え。といってもチケットをチェックするわけではなく、入ろうと思えば誰でも車内に入れるようです。

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シートはご存じのとおり、ゆったりしていて快適です。でもリクライニング角度は想像していたほどではありません。後で調べると45度とのこと。ANAの国内線プレミアムクラスとほぼ同等でした。

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着席するとおしぼりのサービスがあり、飲食のサービス内容が伝えられます。軽食と茶菓子のサービスが各1回ずつ出てくるそうです。

さっそく軽食をオーダーしてみます。和食にしてみました。

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味も量も上品です。ややお高めの駅弁ハーフサイズ、という感じでしょうか。

後でオーダーした茶菓子は、「青森ルージュア」。懐かしいパウンドケーキです。

座席は快適で、食事もまずまずですが、気になったのが停車駅の多さ。新青森から盛岡まで各駅停車なのです。「はやぶさ」って早いんじゃなかったっけ?

車内に時刻表が置いてあったので調べてみると、この「はやぶさ14号」は、新青森から東京まで3時間33分かかります。この約1時間後に出る「はやて44号」は、新青森~盛岡まで無停車で、3時間24分。あれ?「はやて」のほうが早いようです。

車両は「はやぶさ14号」も「はやて44号」も同じE5系。特急料金は「はやぶさ」のほうが500円高い。つまり、サービスも車両も同じで、時間がかかる「はやぶさ」のほうが値段が高いという奇妙なことになっているのです。

後で調べてみると、「はやぶさ」は最高速度が時速300キロ、「はやて」は時速275キロで、その違いだそうです。盛岡駅から乗った場合は、東京駅まで「はやぶさ14号」が2時間20分、「はやて44号」は2時間29分で、「はやぶさ」のほうが速い、という結果になっています。でも、新青森から乗った立場では、「はやぶさ料金返せ」って思ってしまいます。

ということで、思ったほど速くなかった「はやぶさ」ですが、無事3時間33分で東京駅に着きました。昔々、東北新幹線開業前にこの区間を「はつかり」で7時間以上かけて乗り通したことがありましたが、それに比べるとまさに隔世の感の速さです。とくに、「仙台~大宮」の速さは特筆で、あっという間に着いた感じがします。

最後に、グランクラスの評価ですが、快適!の一言に尽きます。

が、グリーン料金との価格差5000円を考えると、評価は微妙です。シートがフルフラットになるわけでもありませんし、食事も高級駅弁レベルですし、ドリンクもビールとワインが飲める程度ですし、「グリーン車で十分快適」というのが率直な感想です。

筆者は、グリーン車の快適性はコストパフォーマンスに叶っている、と考えている人間で、疲れている時などはたまに利用します。しかし、グランクラスはグリーン車に比べてコストパフォーマンスは今ひとつ。アテンダントの人件費を考えるとグランクラス料金を下げるのは難しそうなので、サービス水準をもっと向上させた方が良いのではないでしょうか。


これで「北海道新幹線開業で消えそうな列車と駅へ」は終わりです。お読みいただきありがとうございました。

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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