北海道新幹線が開業すると、青函トンネルから在来線の旅客列車は姿を消します。旅客列車は新幹線のみとなりますので、在来線の特急「白鳥」「スーパー白鳥」はともに姿を消します。
「スーパー白鳥」の車両である789系は、北海道内のどこかに転属される見通しですが、「白鳥」の車両485系は廃車になる可能性が高いようです。そのため、知内駅から乗った「白鳥」も「北海道新幹線開業までに消えそうな列車」に該当します。

津軽今別駅から乗ったのは、筆者を含めて二人。もう一人は鉄道写真の撮影者でした。一般の利用者はありません。こんな津軽半島の先っぽから、函館方面に向かう一般客はいないよなあ。
ただ、津軽今別駅で下車した一般客はいました。青森から津軽半島の先端部へ行くには利便性の高い列車のようです。
485系の座り心地は、昨日の「いなほ」に比べると、やや座面が柔らかい印象。485系のシートは、どれも国鉄時代のものではありませんが、改造の仕方にいろいろな違いがあるようです。
津軽今別駅を出ると、ほどなくして青函トンネルに入ります。海の底を走り抜け、わずか33分で北海道側の最初の駅、知内に到着。青森から函館までは、特急で2時間ほどかかりますが、海峡部だけを見れば本州と北海道はたった30分程度なのです。

知内駅で降りたのも、筆者と件の鉄道写真撮影者の二人だけでした。