江差から奥尻島への夜のフェリーは18時45分発。これに間に合う江差線は15時51分に江差に到着する列車です。ただ、江差で3時間もの待ち時間が生じてしまいます。
ところが、江差線は廃止を控えて臨時列車「えさし号」が1日2往復運転されています。「えさし4号」は江差着17時21分で、フェリーの出発まで1時間半弱と、ちょうどいい接続になります。

この列車に乗るには、やはり臨時列車の「白鳥74号」を利用します。函館発が14時49分。国鉄時代から続く485系の6両編成です。15時30分木古内着。
「えさし4号」はキハ40の単行列車です。臨時列車だからか、利用者は少なく快適です。江差線の定期列車は、最近は「さよなら乗車」の鉄道ファンが満載なのですが、この列車はあまり知られていないのでしょうか。
「えさし号」のいいところは、途中の湯ノ岱駅で定期列車と交換すること。そのため停車時間が長く設定されています。

ふだんは見られない江差線の列車交換を見ることができますし、タブレットの受け渡しも見られます。

湯ノ岱駅でスタンプを押す時間もあります。筆者はつい1ヶ月前にここを訪れたばかりですが……。
湯ノ岱を出て、軽やかなディーゼル音を響かせて、終点江差に定刻着。駅前のタクシーが1台だけいました。江差港まではタクシーなら5分もかかりません。