奥尻島内バス(江差線・奥尻島生ウニ紀行8)

奥尻空港から函館への飛行機は、12時50分発の1日1便です。この飛行機には、奥尻のバスセンターを11時15分に出るバスに乗れば間に合います。朝、宿を出て、奥尻の集落でレンタカーを11時前に返却して、このバスに乗ればちょうどいいタイミングになります。

そう思って計画を立てていたのですが、奥尻島に着いてから、そのバスは学休日運休であることを知りました。島内バスは、あくまでの島民の島内移動のためにあるのであり、「空港バス」ではないのです。つまり、学休日には、飛行機に接続する「空港バス」はありません。

奥尻の集落から空港までは、クルマでも30分程度かかります。島にはタクシーもありますが、空港まで乗ると5000円程度かかります。しかも、タクシーの台数は限られていますので、利用したいときに利用できるとも限りません。思案した結果、バスセンターを9時40分に出るバスで空港に向かうことにしました。このバスは、学休日でも走る毎日運行の便です。空港には飛行機の出る2時間半も前に着いてしまいますが、それ以外に選択肢はないのでやむを得ません。

奥尻バスターミナルは、フェリーターミナルの横にあります。「ターミナル」とありますが、単なるバス停です。

奥尻34

定刻に出発し、奥尻集落内をぐるりと回ってから、南下します。このバスは、青苗地区、奥尻空港を経由して、神威脇まで、奥尻島をほぼ半周します。

乗客の一人は、筆者と同じく飛行機に乗る様子。「今日は飛ぶかなあ」と心配そうに運転手と話をしています。聞けば奥尻の飛行機は欠航が多く、ちょっと霧がかかっただけでも運休してしまうとのこと。「今の天気なら飛ぶだろうけれど、急に霧がかかって、着陸できなることもあるからね」と空を見上げます。天候は曇りで、高い雲がかかっています。奥尻空港には計器着陸装置がなく、離着陸は有視界で行われます。そのため、タイミングが悪く霧がかかれば、着陸不能になるようです。

奥尻35

バスの乗客同士の会話は広がります。大きな旅館が廃業してしまった理由、そのおかげで宿が不足しているという状況、とある商店の従業員の居住地、ウニの漁は一人で船を漕ぎ、とても体力を使うこと、奥尻島のウニはムラサキウニで利尻島のバフンウニとは種類が違うとこと。聞き耳を立てているわけではありませんが、旅行者の耳に入ってきます。

バスは奥尻集落で乗客を載せたあとは、途中での乗客はなし、青苗地区で一人下車し、空港で残りの乗客が降り、空になりました。なるほど、これでは学休日は運休になる便があってもしかたない、と思います。それなのになぜこんな大型バスで運行しているのだろう、と思いましたが、朝のバスは、この日も30人くらいは乗っていた、と運転手は話していました。

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