トワイライトエクスプレスの「スイート」の予約法はいくつかあります。もっともオーソドックスなのは、「10時打ち」。発売日となる1ヶ月前の午前10時にみどりの窓口の端末を叩いてもらう方法です。この「10時打ち」に対応してくれるみどりの窓口は限られているようですが、対応してもらえれば有力な手段で、もっとも可能性の高い方法と思われます。
ただ、トワイライトエクスプレスの「スイート」は、必ずしも窓口販売されるとは限りません。というのも、「スイート」利用を織り込んだパッケージツアーが販売されているからです。「スイート」は1列車に2室しかありませんが、パッケージツアーがその2部屋を確保しているのであれば、窓口で10時に打ってもらっても確保することはできません。

もう一つの方法として、「放流狙い」があります。いわゆるキャンセル待ちです。といっても、JRではキャンセル待ちのシステムはありませんので、適当な時間にみどりの窓口に行って、マルスを叩いてもらってキャンセルが出てないか確認するのです。
チケットがキャンセルによって放流されるタイミングは、いくつかあるようです。一つは2~3週間前。これは、ツアー用として確保されていた部屋が利用されなかった場合に放流されるタイミングです。ツアー会社もギリギリまで確保しているのではなく、2~3週間前に集客を断念して「スイート」をJRに戻すのです。
もう一つのタイミングは、出発直前。確保していた個人客の都合が付かなくなり、キャンセルされることがあります。この個人キャンセルきっぷを狙うのです。JRのきっぷのキャンセル料は前日から高くなりますから、キャンセルのタイミングは前々日まで。すなわち、3日前から2日前くらいにマルスを叩いてもらうと、思わぬチケットが取れることがあるようです。
筆者の場合は、みどりの窓口を訪れて、発売中のスイートの空席を発車日が近い順に全て確認してもらいました。すると2週間後くらいの列車に空席が見つかったのです。おそらくは「ツアー放流」の戻し分と思われます。この「発車日に近い順に全て確認してもらう」方法は有力な方法と思いますが、窓口の方には迷惑なことですので、午前中のヒマそうにしているタイミングにしかお願いできません。
今こそ乗りたい 寝台列車の旅