トワイライトエクスプレス札幌行きの現在のダイヤは、大阪11時50分発、札幌9時52分着となっています。走行距離は1,495.7km。それを所要時間は22時間02分かけて走ります。現在の日本の旅客列車としては最長距離を走ります。
日本海側を走ることもあり、冬季には運休やダイヤ乱れが多いのも特徴。冬の日本海側は天気が荒れやすい上に、走行路線の線路状態が東海道線などに比べると悪いことから、運転見合わせが起こりやすいのです。筆者が乗ったのは12月中旬の水曜日。ちょうど低気圧が日本海付近に張り出していて、荒れそうな予感です。
東京から東海道新幹線で新大阪に到着。普通列車で大阪駅に至り、そのまま改札を出ずに、10番ホームへ。トワイライトエクスプレスの入線は11時11分。いまどき発車39分も前にホームに入る列車も珍しいです。撮影する人とか多いからでしょうか。筆者もいろいろ撮影します。1年余後に廃止されるのであれば、東京在住の筆者にとって、これが最後のトワイライトエクスプレスの姿かもしれません。

トワイライトエクスプレスは3編成用意されてます。今日の運行は、そのうちのいわゆる第3編成でした。1991年落成で、トワイライトエクスプレスのなかでは最も新しい編成です。とはいうものの、タネ車は1970年代のものばかりですが。
一通り列車の撮影を終えたら、もう発車です。2号車スイートに入ると車掌がやってきて、客室設備カードキーの使い方など教えてくれました。列車は滑るように出発。梅田の見慣れた風景が、スイートの大きな窓を流れていきます。