トワイライトエクスプレスの2号車スイートは、2号車3番個室。ドアを開けて入ると「リビング」になっており、向かい合わせのソファーが備えられています。窓際にソファが置かれているのは素晴らしく、列車旅を楽しむにはふさわしいでしょう。

入口から左手奥が「ベッドルーム」。寝台車では、座席を開いてベッドにする場合が多いのですが、スイートのベッドは「専用ベッド」です。寝台車で専用ベッドに寝るのはこれが初めて。寝心地はいいです。

入口右手には洗面所付きトイレがあり、その奥がシャワールーム。シャワーは25分間使えます。B寝台の共用のシャワールームは一回当たりの使用時間が6分に設定されていますので、25分というのは結構な長さで、2人が朝夕2回浴びることができます。シャワールームの広さも十分。これだけ広いシャワールームを個室に配した客車もなかなかありません。

そのほかの設備としては、TVモニター、BGM装置、クローゼットなどがあります。TVモニターの外部接続端子は使えないようになっています。車内案内のほかは映画が流されていますが、正直、この列車に乗って映画を見る人もいないでしょうから、無用な設備に近くなっているのは残念。

タオルと浴衣、バスローブが備え付けられていて、発車後にはアメニティグッズが配布されます。乗車時に置かれていないのは、発車前に盗まれるのを防ぐためと思われます。

発車してほどなく、ウエルカムサービスがあります。コーヒー、紅茶などから選べますが、後で飲めるようにワインをチョイス。翌日の朝食の予約もこのときにお願いできます。

個室内には雑誌も置かれていて、読むことができます。室内のサービスを写真にとると、ちょっと豪華です。
今こそ乗りたい 寝台列車の旅