ケアンズ郊外にあるパロネラパークは、変わったテーマパークです。スペインからの移民、ホセ・パロネラがいつか自分の城を持ちたい、という夢をかなえるために城や庭園を造り、後に廃墟になったものを修復してテーマパークとしたものです。
自分の理想郷を作りたい、と考える移民はたくさんいるでしょう。それを具現化したものがパロネラパークです。熱帯雨林のなかで朽ち果てた城は情感があり、遺跡感も漂います。旧大陸の歴史遺産とはひと味違った「遺跡」といえます。
といっても大きなテーマパークではないので、入口は質素。

若い女性スタッフがたくさん働いているのが印象的です。受け付けてくれた白人の綺麗なお嬢さんは、日本語が堪能でした。ワーキングホリデーで働いている人もいる様子で、それが若いスタッフが多い理由かもしれません。
まずはカフェで腹ごしらえ。スタッフが作ってくれる素朴な手作りのフォカッチャです。

これがおいしい。オーストラリアはイギリス植民地なのに、イギリスよりよほど食べ物が美味しいです。
庭園内を歩いて回ります。歴史の蘊蓄はないので、たんに風景と情感を楽しみます。

「遺跡」ばかりが強調されますが、自然もなかなか。流れる川には鯉や亀がいます。ワニもいるそうなので、近寄ってはいけません。

ヤブツカツクリという鳥も、普通に歩いています。

天を見上げれば、コウモリの大群が。

ときどきフンが落ちてくるので注意です。
パロネラパーク、ケアンズからわざわざ行くべし!というほどの場所ではありませんが、ドライブの目的地にはなかなか良い場所といえます。見物は1時間ほどあれば十分です。