日本一の長距離路線バスに乗る(「八木新宮特急バス」乗車記1)

日本一の長距離路線バスが、奈良交通の「八木新宮線」です。この路線を走るバスが「八木新宮特急バス」。近鉄大和八木駅から、JR紀勢本線新宮駅までの166.9kmを約6時間30分かけて走破します。最近の路線バスブームもあって、有名になってきました。

このバスの途中部分にあたる、五条駅~十津川温泉までは、何度か乗ったことがあります。最初に乗ったのは、たぶん1989年だったと思います。その当時から、「十津川方面へのバスは五条駅から乗るもの」と信じ込んでいたので、大和八木から乗ったことはありませんでした。初めての体験です。

午前9時15分、大和八木駅。駅前のごく普通の郊外駅のバス乗り場から、新宮行きバスは出発します。なんというか、旅情感はありません。

八木新宮特急

この日の最初の乗客は、バスファンが5人ほどと、地元客が数名です。この地元客は、2つめの「医大病院」でほとんど下車してしまいました。

バスは八木を出発すると、西へ向かいます。大阪方から来ると戻る形になります。近鉄南大阪線の高田市駅に寄って、ようやく南の五条方面へ方向を変えます。国道24号線に沿って進むと、こういうルートになるようです。

実際には、大和高田までは国道166号線を走りますが、この部分は昔は国道24号線でした。24号がバイパスを経由するようになって、旧24号が166号に名称を変えたようです。

高田市駅9時37分。定刻は9時34分発なので、3分ほどの遅れです。南大阪線との接続バス停ですが、乗降はありません。

高田市駅

9時46分忍海。3分遅れ。ここは奈良交通の車庫があります。

忍海

9時49分近鉄御所駅。2分遅れ。ここは、近鉄の鉄道駅の南限です。中高年のトレッキング・グループが7~8人乗ってきました。おお、こんなにいっぱい十津川に向かうのかあ、と思ったら、少し先の風の森というバス停で降りてしまいました。ここは、金剛山の登山口にあたります。十津川まで行くのでなくて、金剛山に行くのに御所駅からバスに乗っていたのですね。

御所駅を過ぎると、急にローカル色が強くなっていきます。大和八木~御所までは、郊外のロードサイド店が多かったのですが、御所以南は姿を消します。

御所以南の乗客は、十津川まで行くという老夫婦と、バスファン5人、あと1人か2人、地元客がいましたが、その程度です。

10時19分、五条バスセンター着。2分遅れ。ここで10時30分まで休憩が告げられます。バスセンター内にあるターミナルにあるトイレに、乗客が三々五々吸い込まれていきます。

五條バスセンター

五条バスセンターで乗客を数人乗せて、10時30分発。

五条駅。はじめて十津川方面行きにバスに乗った1989年と、駅舎や駅前の風景はほとんど変わっていません。先月も訪れましたが、時が止まったような街並みです。

五条駅

五条駅を出ると、いよいよ国道168号線十津川街道に向かいます。

10時47分、八木行き「八木新宮特急バス」とすれ違い。早朝5時53分に新宮を出たバスです。

八木新宮特急すれ違い

しばらくして五新線専用道をくぐります。専用道バスは9月末で廃止になりますが、その後、こうした橋梁はどうするのでしょうか。

五新線高架橋

専用道城戸停留所を下から見上げます。

専用道城戸

城戸付近の五新線高架橋は立派。鉄道が一度も走らなかったというのは、本当にもったいないですね。

城戸バス停

城戸を出ると、いよいよ天辻峠へと向かいます。

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