ふるさと納税で地ビールはないかしらん、と探して見つけたのが岡山県津山市の「作州津山ビール 宇宙ラベルシリーズ」。このビールは、1万円の寄付で330ml入りビールが12本も送られてきます。他にも地ビールを謝礼品としているふるさと納税自治体はありますが、津山市が一番たくさんのビールを送ってくださります。ということで、結局またしてもコスパで決めて、申し込んでしまいました。
しかし、いつまで経っても送られてこない。津山市からの受領証などはすぐに到着して、行政の仕事の早さは見せつけられましたが、メーカーさんでの仕事が滞っているようです。ちょうど、筆者が申し込んだ頃に、「ふるさと納税でもっともコスパのいいビール」などとして雑誌に取り上げられていたりしたので、申込みが殺到してるのだろう、と推測しました。
そして2ヶ月が経ち、ある日突然、ビールは届きました。しかもチルド便です。うーん、チルド便はいいのですが、送る前に送付予告くらいは欲しかったなあ。

とはいえ、工場直送のチルドビールとは驚きました。開けてみると、「製造年月日は消費期限の3ヶ月前」との注意書きが。逆算すると、ほんの数日前にできたばかりの製品で、要するに「作りたてのビールをチルド便で送ってきた」というわけ。これは素晴らしいです。作りたてのビールはおいしいですから。これなら、送付まで時間がかったのもわかります。在庫品をぴゅっと送るわけにはいかないのでしょう。
さて、作州津山ビールは、津山の造酒屋の多胡本家酒造場というメーカーの製品です。「宇宙ラベルシリーズ」の商品紹介をホームページで見てみると、以下のように書かれています。
満天の星空が美しい岡山・作州の豊かな自然から生まれた地ビールです。星空を見上げて飲みたい「宇宙ラベルシリーズ」です。澄みきった空気の中で、加茂川の銘水を使い、吟味しつくした原料で仕上げた一杯です。『イツハ』は太陽系、『スタウト』は皆既日食、『メルク』はハレー彗星と満天の星空、『アルト』は金星。それぞれ宇宙をイメージしたラベルデザインとなっております。
これでは何のことかよくわかりませんが、ウェブサイトをよく調べてみると、以下の商品でした。
イツハ=ケルシュ。鮮やかな黄金色とキレのある味わいが特長。
メルク=バイツェン。小麦麦芽と醸造麦芽を使い苦味を抑えた、さわやかな飲み口のバイツェンタイプ。
アルト=バイツェンアルト。カラメル麦芽と醸造麦芽に小麦麦芽をブレンド。色は深みのあるレッドブラウン、高いフレーバーの重厚な味が特長。
スタウト=黒ビール。豊かなローストの香りと上面発酵特有のフルーティな酸味、独特のフレーバーが特長。苦味をおさえ、コクと甘みを深めた黒ビール。
この4種類の330ml瓶が3本ずつ入っています。計12本。カタログ価格は税込5,616円です。定価ベースでのコスパは、たぶん日本のふるさと納税最高水準です。
で、試飲。まずは「イツハ」から。

ケルシュというのは、ドイツのケルン地方で生まれた上面発酵ビールです。エールタイプですね。まったりした奥深い味です。香りは強くなく、麦芽の味をしっかり感じられる正統派のビールといいましょうか。バランスがよく飲みやすい味です。鮮度のよさもあって、コクが感じられます。これはうんまい。
残りの3種類も、これからじっくり楽しんでいきます。
来年は6月くらいにオーダーして、夏の暑い盛りに飲めるようにしたいものです。
コメント