マンションの売買契約から引き渡しまで3ヶ月近くあったので、その間に住宅設備会社のショールームをポツポツ巡っていくことにしました。最初にパナソニックに行ったので、次はクリナップです。僕は昔からなんとなく、「キッチンといえばクリナップ」というイメージがあり、クリナップはキッチンの本命でした。
クリナップのショールームは新宿にあります。キッチンタウン・東京という大規模なショールームです。
広告
パナソニックの反省があり、1度にあまり多くのものを見てはいけないと、今回はキッチンだけの見学に絞ります。所要1時間。案内嬢が、当方の細かい希望を聞き取りながら案内してくれました。1時間程度なら、疲れる前に終われます。
クリナップには4種類ほどキッチンのラインナップがありますが、お目当ては「クリンレディ」。オールステンレスが売り物の看板商品です。新宿ショールームを訪れ、実際に触ってみると、悪くありません。キッチンを選ぶのは基本的には妻ですが、妻も気に入ったようです。

画像:クリナップホームページより
一方、ワンランク上の「SS」というブランドも、重厚感があって素敵です。「SS」はお高いんでしょ?と思ったら、組み合わせによっては、「クリンレディ」とそれほどの差にはならないようです。キッチンの価格を大きく左右するのは扉パネルの素材で、「クリンレディ」で最高級の扉パネルを付ければ、「SS」の一番安い扉パネルを使うよりも高くなることもあります。
一番高い扉パネルと、一番安い扉パネルの差は、40-50万円くらいあるようでした。そのため、キッチンのランクを上げても扉のランクを下げれば値段はそれほど違わないのです。とはいえ、安い扉は色が今ひとつで、鏡面仕上げにもなっていません。そのため、実際には、一番安い扉パネルは選びにくく、中価格帯のパネルで選ぶことになります。扉パネルの素材でなぜそんなに値段が変わるのか、今でもよくわかりません。
ちなみに、クリナップでは自動洗浄のレンジフード(換気扇)が売り物でした。「洗エール」というやつです。これにつられて、「よおし、キッチンはクリナップだ」と決めかけたのですが、あとでネットでいろいろ情報を調べると、「自動洗浄では汚れは落ちない」という、清掃店の体験談を目にして、熱はやや冷めていきました。どのみち洗わなければならないなら、自動洗浄よりは洗いやすいもののほうがいいでしょう。
広告
違う日ですが、IKEAとニトリにも行きました。IKEAのキッチンはおしゃれですし、ニトリのは見た目はしっかりしていて使いやすそうでした。どちらも価格は20~30万円程度で、安さは魅力です。
ただ、工事費は別で、結構高いようです。また、指定工事業者以外に頼むと取り付けがスムーズにいかない、という口コミもネットで見かけました。ニトリの場合は、基本的にはニトリでリフォームを依頼しないといけない、などのハードルもあるようです。
キッチンは毎日使うものなので、値段だけでは決められません。IKEAやニトリのキッチンの形状や使い勝手が気に入ったのならともかく、価格が安いから、というだけでは、選択しづらいというのが印象です。
(つづく)