2月になり、中古マンションの引き渡し前の内見日が決まり、その日に「三井のリフォーム」と、もう1社のリフォーム業者の「Xリフォーム」に来てもらいました。Xリフォームは仲介をしてくれた東急リバブルの紹介です。それぞれにリフォームプランを出してもらい、相見積もりを取ります。
マンションの室内は購入前に一度見ていますが、家具のなくなった状態で詳細に内見すると、購入前には気づかなかったことに気づきます。たとえば天井が低い。購入前に気づくべき話なのですが、思っていたよりも低く、とくにキッチンでは2100mmしかありません。梁の出ている部分は2mを切ってしまいます。
この天井高の低さが、リフォームの制約になってきます。マンションを買うときは天井高にも気をつけろ、といいますが、まさにその通り。もっときちんと見ておくべきでした。
購入した中古マンションは築20年もので、間取りが少し古く、和室が1室ありました。和室は使いにくいので、洋室と納戸に変更します。これが一番大きなリフォームポイントでした。

※この写真はイメージです。
次に大きなポイントは、フローリングの貼り替えです。しかし、実際に室内を眺めてみると、フローリングは一部が痛んでいるものの全体的にはまだ使えそうです。そのため、壊してしまうのがもったいないなあ、とも思えます。ユニットバスもキッチンも、まだ使えるといえば使えます。
しかも、前の持ち主はこだわりの強い人で、ひとつひとつの設備がやや高級仕様です。使える高いものを壊して、新しいけれど安いものに入れ替えることに、躊躇もあります。
とはいえ、築20年クラスの物件ですから、キッチンの仕様は古いですし、お風呂も傷んできています。ここにしばらく住むのであれば、最初に一気に入れ替えてしまったほうがいいだろう、と思ってしまいます。
ダイニングスペースも狭いので、キッチンをオープン型にして広くしたいという希望が出てきました。そうやって手を広げると、予算も膨大になってしまうわけで、どこで線を引くかが、とても難しいです。
後でおいおいわかってきたことですが、リフォームの価格は、「大工仕事」が入るかどうかで大きく変わります。今回のように和室を洋室に変更すると大工仕事が入るので、これが大きな費用となります。
フローリングの貼り替えも大きな費用です。面積にもよりますが、ファミリーマンションサイズなら100万円は軽く超えてしまいます。一方、壁紙、天井のクロス張り替えは数十万円で、フローリングに比べれば安価です。
それ以外の、キッチンやバスなどの設備交換は、個別価格と設置費の積み重ねになります。高い設備を買えば、それだけ高くなっていきますし、安いもので済ませれば、そこそこの値段に抑えられます。すごくおおざっぱですが、キッチンとユニットバスは、標準的なメーカー品で100万円程度の予算が必要です。
どこまでリフォームするか。最後までかなり頭を痛めました。コストが高いのはフローリングとキッチン、ユニットバスの3つですが、これらは住み始めてから交換するのがいずれも大変なものです。そのため、この3大アイテムは、全て交換することにしました。加えて和室を洋室にする間取り変更を行うと、ウン百万円が露のように消えていきます。
これだけの巨費を投じると、それ以外の設備交換もためらいが減ってしまい、最終的には手を付けようと思っていたことはだいたいやることになりました。やらなかったのは、トイレの便器交換くらいです。トイレくらいなら、後でやりたくなったらやればいいや的な感じで、今回は節約しました。
(つづく)