設備の仕様が固まり、最終見積もりを取って、請負契約を結びます。
最終的な見積もりをみると、最初の相見積もりから1割近く値段が上がっていました。設備のグレードを上げたり、余分の工事を発注したからなので仕方ありませんし、想定の範囲内でした。
見積もりを見て不思議なのは、住宅設備の「割引」です。この割引幅は結構大きく、しかも商品ごとに異なります。
たとえば、LIXILのユニットバスは50%割引でしたが、TOTOのユニットバスは53%の大幅割引でした。

上記はTOTOホームページに記載されている、マンションリモデルバスルームの「参考価格」ですが、実際のところは、たぶん半額くらいになるのでしょう。
TOTOだからといって割引率が同じというわけではなく、たとえばTOTOの洗面台はクラッソが43%割引、システムJが37%割引、キッチンは37%割引、トイレは(導入しませんでしたが)32%割引の提示でした。
おおむね、単価が下がるにつれ割引率も下がっていく印象ですが、そうでない商品もあります。
広告
キッチンについては、クリナップも37%割引でした。一方、パナソニックのドアは50%割引、ダイキンのビルトインエアコンは60%もの大幅割引です。どうも、同じような商品は各社とも割引率が似ています。
こうした割引率は、メーカーによって異なりますし、同じメーカーでも商品によっても異なります。リフォーム会社とメーカーの取引関係によっても異なるようです。相手によっては定価で売ることもあるのかも知れません。
それぞれの住宅設備の工事費も、リフォーム会社によって異なります。ですから、割引率が高くても、工事費が高ければ、割引の意味はなくなってしまいます。
こういう「本当の値段がよくわからない商品」は厄介です。ニトリやIKEAは低価格ですが、そのかわりこの手の割引はないようで、「誰にでも等しく安く」という方針にみえます。消費者からすると、全ての住宅設備会社がこうした形にすればいいと思うのですが。
(つづく)