西4丁目-すすきの 0.4km
札幌市電都心線は、西4丁目~すすきの間の400mほどの路線です。両駅をつなぐことで、札幌市電がループ化し、「循環線」として運転を開始しました。
この区間は、ずいぶん前から「ここさえつながれば環状運転できるのに」と思われていた一方で、札幌市内の中心街のメインストリートということもあり、路面電車の線路を敷くのは難しいだろうな、とも推察されました。
そこに線路を敷いて、ループ化を実現したのですから、関係者には敬意を表したいところです。

室蘭から、特急「すずらん」で札幌に至り、地下鉄ですすきの駅へ。地上に上がると、すぐに路面電車の電停があります。内回り電車が来ていたので乗車。

今回ループ化された路線(都心線)は、電車が歩道のすぐ横を走る「サイドリザベーション方式」を採用しています。途中電停の狸小路と、内回りのみ西4丁目は、歩道から直接電車に乗ることができます。車道中央に電停がある従来方式に比べると、ずいぶん乗りやすくなりました。

サイドリザベーション区間は、車両は駐停車禁止になりました。そのため、タクシーや買い物客の駐車がなくなりました。線路に一車線を譲り渡したとはいえ、もともと駐車車両に占領されていた車線なので、路面電車開業後も道路の流れはそれほど変わらないように見えます。
ただ、すすきの電停から西4丁目まで抜けるのに、8分もかかっています。渋滞や信号待ちに備えてダイヤに余裕を持たせているようですが、はっきりいってかかりすぎです。歩いた方が早いくらいなので、この点は改善が待たれるでしょう。
そこから先は、ぐるりと札幌市内の西南部を回ります。新型の低床車ともすれ違い。

途中までは混雑していましたが、徐々に人が降り、西南端くらいからまた人が乗り始め、少し人が増え始めたところで、すすきのに戻りました。
市電の延伸はこれで終わりではなく、札幌駅までの延伸も計画されています。ただ、現在の駅前通ののろのろ運転を考えると、同じ速度なら札幌駅まで延伸する意味はあまりないと思います。もう少しスピードを出せる施策を考える必要がありそうです。